概要

日本ALS協会埼玉県支部は、2002年6月15日に設立されました。

朝日新聞、2002年05月24日朝刊より

筋萎縮(きんいしゅく)性側索硬化症(ALS)患者たちが、6月15日の日本ALS協会県支部設立に向けて準備している。患者3人と家族らが23日、さいたま市の知事公館に土屋知事を訪ね、設立趣意書を手渡した。関東甲信越で支部がないのは埼玉県だけだった。

ALSは運動神経が冒され、筋肉が萎縮していく原因不明の難病。県内の患者は約300人で、うち70人ほどが起きられない状態という。

県支部設立準備委員会発起人代表はALS患者の田中眞一さん(59)で設立後は支部長になる。妻の和子さん(58)とボランティアの協力で人工呼吸器をつけて自宅療養している。そんな環境が恵まれていると患者同士の付き合いで知り、発起人代表を引き受けた。

県支部設立後は交流会を開くなどしたい意向だ。田中さんは「患者の声を社会に伝えたい」と話している。